Obsidianの情報がたくさん増えてきたとはいえ、自分で整理しておきたい。ということで自分用メモついでに公開しておきます。
Obsidianとは(公式見解)
最初に公式サイトから特徴を引用。
Obsidian is a powerful and extensible knowledge base that works on top of your local folder of plain text files.
https://obsidian.md/ より引用
日本語に訳すと「プレーンテキストファイルをローカルフォルダー上で動作させる、強力で拡張性があるナレッジベース」となります。もう少し掘り下げると、下記の項目といえばいいのでしょうか。
- 特定のネットサービスやアプリ独自のファイル形式・記法に囚われない
- 豊富な機能と拡張性のあるプラグイン
- 知識データベースアプリ
ということで、1つずつ説明していきます。
特定のサービス・アプリに囚われない形式
Obsidianはプレーンテキストファイルで保存している
テキストファイルには2種類の形式があります。ひとつは「フォントや色、大きさやレイアウト情報」が設定できる形式。これは主に「Word」がこの形式に当てはまります。きれいな文書ファイルが作れる一方で、下記の点が問題になります。
- 動作が重い
- 開けるアプリが限定的(ここ重要)
そのアプリ独自の装飾を行ってしまうので、そのアプリがないと開けないようになっていることが多いです。
そしてもうひとつは装飾に関する情報を設定しない、純粋なテキストファイル。Obsidianはこちらを採用しております。
- 装飾情報がないので動作が軽い
- 開けるアプリが多い
「余計な装飾状態がないから、メモ帳やテキストエディタファイルでも開ける」のがObsidianの特徴です。
プレーンテキストの書き方の一つ・Markdownを採用
Obsidianは見出しや強調などの簡易的な文字装飾を行うことが可能です。「Markdown」という文章の書き方を採用しているため、プレーンテキストを維持しながら文字装飾を行えます。文章に特定の記号を入れることで「ここを装飾してね」と指示ができると言えばいいのでしょうか。
装飾された状態で見る場合は特定のアプリが必要ですが、装飾されていない状態で見る分にはメモ帳などで見ることができます。これのいいところは「Obsidianの更新が終わっても、何かしらのアプリでデータを見ることができる」ことが可能な点です。
アプリやサービスが終わるとデータの閲覧が不可能になることが多々あるのですが、Obsidianにはそれがないのです。
Obsidian はローカルで保存されたファイルである
Obsidianは良い面も悪い面でも「自分が使っているパソコンやスマホにデータが保存される」形式を採用しています。(Obsidian Syncの話はここでは置いておきます)
EvernoteやNotionなどはクラウドで動き、保存されるサービスです。ネットを介するので端末間のデータ同期が楽な一方で、サービスが終わると一緒にデータが消えてしまう欠点があります。
一応データを保存する機能がありますが、装飾データを含む形式もあるため、同じように表示するのはほぼ不可能です。Obsidianはそういった意味でもアプリやサービス終了の心配がありません。
拡張性のあるアプリである
Obsidianは「公式拡張機能」と「有志が作ったプラグイン」があります。公式のプラグインは主に下記の機能が挙げられます。
- デイリーノート(日付で作成されたファイル)
- グラフビュー(各種ファイルのつながり・リンクを視覚的に示したもの)
- テンプレート挿入機能
- ツェッテルカステン(ファイル名を決まった法則で命名・テンプレート挿入)
公式だけでも機能は十分に使えますが、Obsidianは自分でプラグインを作成・公開することできます。JavaScriptとGitHubの知識さえあれば作成・公開ができますし、作れなくても有志のプラグインをダウンロードすればよいのです。
知識のデータベースを作ることができる
Obsidianはメモにリンクを貼ってつなげることができます。今あなたが見ているインターネットのような感じと言えばいいのでしょうか。関連しているページや、参考にしているサイトにリンクを貼って、メモ間移動を楽にする機能です。
よく「自分専用のWikiを作る」という人が多いのですが、確かにその表現は正しいなと使っていて思います。
まとめ
Obsidianは下記の特徴を備えた「メモ」アプリです。
- 特定のネットサービスやアプリにとらわれないファイルや記法をしている
- 豊富な機能と拡張性のあるプラグイン
- 知識データベースアプリ
次回は「Obsidianの欠点」や「それ、Obsidianじゃなくていいよね?」みたいなマイナス面の記事を書いていきたいと思います。