Q. 久しぶりにメンテナンス記事を書いたな?
A. Ruby 3.2.3アップデート時のメモを紛失して書けなかったから
ということで、備忘録として残しておきます。
大まかな手順
- Mastodonユーザーに移動
- インストールできるバージョンを確認する
- (必要に応じて)rbenv周辺のアップデート
- Rubyのインストール・環境変数に登録
詳細な手順
1. Mastodonユーザーに移動
$ sudo su - mastodon
RubyはMastodon用のユーザーアカウントでインストールしています。(公式インストールマニュアルをよく見るとわかる)そのため、最初にMastodonユーザーに切り替えます。
2. インストールできるバージョンを確認する
次にRubyのバージョン管理ツールrbenv
を使って、インストールしているRubyとバージョンアップしたいRubyを調べます。
$ rbenv versions
$ rbenv install --list
rbenv versions
は今インストールしているRubyのバージョン、rbenv install --list
はインストールできるRubyのバージョンを調べます。なお、rbenv install --list
を行った際に、最新のRubyのバージョンが出ないときがあります。その時は3の手順を経由してください。(rbenv install --list
で最新バージョンがある場合、4に移動してOKです)
3. rbenv周辺のアップデート
必要に応じてrbenv
周辺のアップデートを行います。rbenv
自体と、rbenvのプラグイン「ruby-build
」のアップデートの2種類があるので注意。(だいたいruby-build
だけで済みますが)
rbenvのアップデート
$ cd ~/.rbenv
$ git pull
.rbenv
フォルダーに移動して、pullすればOKです。
ruby-buildのアップデート
$ cd ~/.rbenv/plugins/ruby-build
$ git pull
.rbenv/plugins/ruby-build
フォルダーに移動。同じくpullしてアップデートを行います。
アップデートが終わったらホームディレクトリに戻り、再度rbenv install --list
を行います。最新バージョンのRubyが一覧に出てきます。
4. Rubyのインストール・環境変数に登録
最新バージョンのRubyが一覧に載っていることを確認したら、最新のRubyのインストールを行います。
RUBY_CONFIGURE_OPTS=--with-jemalloc rbenv install <インストールしたいバージョン>
この際注意したいのが、RUBY_CONFIGURE_OPTS
の設定を入れた状態でインストールを行うこと。忘れるとMastodonのビルドができなかったはず。(3.2.3インストール時にやらかした)
インストールが終わったら、最新バージョンを使う設定に切り替えます。
$ rbenv global <インストールしたバージョン>;
これでRubyのインストールができたので、Mastodonのマイグレーションに入りましょう。お疲れさまでした。