元弱小広報から見た、広報ツールとしての分散型SNS

Q. 分散型SNSは次世代の広報ツールになりそう?
A. 難しいね

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従来のSNS以上に交流重視

ローカルタイムラインという、サーバー内の投稿を見ることができる場所があります。

その場所で会話を繰り広げられ、そのサーバー独自の文化ができていきます。

いわゆる一昔前のチャット部屋に近い感覚でしょうか?

なんかそこに人が集まっていて、他愛のない会話をしているイメージです。

ちなみにローカルタイムラインに参加していない人は、ホームタイムラインという場所で、仲のいい人たちと交流しています。

従来のSNSに比べると会話重視の雰囲気があり、情報収集の目的で分散型SNSを使う人は少ない印象。

広報だけの投稿は避けられる

レストランで友達と食事しているところを想像してください。

雑談盛り上がっているところ、知らない人がいきなり商品の宣伝をしてきたらどう思いますか?

分散型SNSで下手に広報をやるとそのような状態になり、良くてスルー・最悪ミュートブロックされる可能性が高くなります。

じゃあどうすればいいの?と聞かれたら、こう答えるしかありません。

「Twitter以上に交流を頑張ってください」

実際私のいるサーバーでもYouTuberがいますが、交流している人としていない人ではやはり反応率が違います。

「〇〇さんの動画だから見てみようか」という感覚で見ている人が多い印象。

施策の成果が読みにくい

じゃあ交流頑張ればいいのかと思いますが、そう簡単にもいきません。

MastodonやMisskeyなどの分散型SNSは、発信のインプレッションを確認するツール(アナリティクス)がありません。

しかも、Mastodonの場合はリンク先の参照が確認できないため「Mastodonから流入した」という事実を把握することも困難です。

そのため「分散型SNSにどれだけ力を入れたか?」分析することも、上司にアプローチするのも結構難しいのです。

具体的な数字がなければ、結局何をしているのかよくわからないのですから。

汎用サーバーにお邪魔するか、自サーバーを作るか

しかも、分散型SNSのやっかいな問題「どこにアカウントを作るか?」がついて回ります。

従来のサーバーにお邪魔する場合は、お邪魔先のルールを把握してないといけないし、そこの住民たちと交流する必要があります。

一方で、自分たちでサーバーを立てる場合はお金の問題が出てきます。

淡々と情報投稿するだけなら月1000円ぐらいからできますが、規模によっては数千円かかります。

しかもサーバーの運用・保守のの問題もついて回るので、成果も出ない・わからない状態で自サーバー運用しろは正直厳しいかなと。

もしも分散型SNSで広報をするならどうする?

自分でサーバーを立てて淡々と宣伝をするか、テーマ鯖にお邪魔して商品を愛用している人たちと交流する形を取ります。

バイク用品を売りたいなら、バイク好きな人が集まる場所へ。本の出版社なら読書好きな人が集まる場所へ。

そういう意味では、みんな大歓迎の汎用性サーバーで広報はちょっと難しいかもしれません。

(汎用性サーバーこそ雑談コミュ力が求められるのよね……)

まとめ

  • 従来のSNSよりも交流重視
  • アナリティクス系は充実していない=成果を確認し辛い
  • 最悪自分たちでサーバーを立ち上げる運用していかなければならない

従来のSNSと勝手が違いすぎて大変かもしれないよというお話でした。

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