WordPressをデジタルガーデン風にする

メンテナンスコストの高さから、WordPressでブログを続けるか否か迷っていました。しかし、代替え品が見つからなくて困っていたところにふと「WordPressでデジタルガーデン化したらどうなるんだろう」と思い、実験してみました。

WordPressでもデジタルガーデン（風）にすることができる

デジタルガーデンを行うにあたり、いくつかパターンがあります。A Brief History & Ethos of the Digital Gardenによると、下記の6項目が説明されています。

1. 時間軸せず、ネットワーク型にする
2. 継続的に記事を手入れする
3. 公共の場で不完全さのノートを出す
4. 個性的で実験的
5. コンテンツの多様性
6. 独立した所有権

1に関しては、固定ページをトップページにすれば可能です。カテゴリーを作らずにタグとネットワークで並列管理を行うをモットーにすればいけます。最も、今の私はトップページを作りこむ＆記事を探す工夫ができていないので、時系列のままにしてありますが……。

次に2の「継続的に記事を手入れする」ですが、リライトの概念がある時点で可能。3も「最初から完璧を目指さない。いつか情報が古くなって記事をメンテする必要があるから、今完璧にしてもほぼ意味がない」思考でいると自然とクリアします。

4と5に関しては、今こんなことやってる時点で個性的というかなんというか……。画一的なアフィブログを作れていない時点で十分クリアしている、はず？

6も独自ドメインとレンタルサーバーを借りている以上、必然的にクリアします。

ということで、私の中で「1番以外はすでに満たしているんだから、WordPressでもいけるんじゃ？」と思い立ちました。

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デジタルガーデン化の課題点

それでも完全にスムーズに移行できたわけではなく……。いくつか課題はありました。

• カテゴリーとタグの分類・こうもり問題
• MOC（目次）をどこに置くか
• ユーザービリティの低下

カテゴリーとタグの分類

とくにカテゴリーとタグは悩みました。WordPressはカテゴリーのほうが重要で、関連記事の提示や記事の分類に大いに役に立ちます。

一方で、「ObsidianのCanvasをPythonでいじってみた」というように、Obsidianカテゴリーに入れるのかPythonに入れるのか迷うことが多々ありました。（こうもり問題）また、ObsidianカテゴリーがあるのにObsidianタグをつけることもあり、なんか「無駄なことしているな～」と思うことも多々ありました。

ただ、この問題はObsidian PublishやQuartzで解決していました。特定タグ一覧ページを作ってトップページやMOCページに貼ればいいだけ。盲点だった……。

MOC（目次）をどこに置くか

WordPressの機能で「先頭固定表示機能」が追加されていました。これで一番先頭に固定すればよさげ。

ユーザービリティの低下

とくにスマホの読者さんが大変かも。ただ、私のブログ読者さんは「PC6-7：スマホ2-3：タブレット0-1」くらいの比率なので、あんまり考えなくていいか～という結論に至りました。

実際に調整してみた

使用環境

• WordPress 6.6.1
• Swell

もしかしたら他のテーマだと一部機能が使えないかも。

主要タグをサイドバーに貼る

外観＞ウィジェットに移動。共通サイドバーにカスタムHTMLを追加。中身はこんな感じ。

<h4>Fediverse</h4>
<ul class="sub-tag__ul">
	<li class="sub-tag__li"><a href ="https://hoshipaso.com/tag/mastodon/">Mastodon</a></li>
	<li class="sub-tag__li"><a href ="https://hoshipaso.com/tag/misskey/">Misskey</a></li>
</ul>

<h4>その他</h4>
<ul class ="sub-tag__ul">
	<li class="sub-tag__li"><a href ="https://hoshipaso.com/tag/obsidian/">Obsidian</a></li>
	<li class="sub-tag__li"><a href ="https://hoshipaso.com/tag/chatgpt/">ChatGPT</a></li>
	<li class="sub-tag__li"><a href ="https://hoshipaso.com/tag/astrology/">西洋占星術</a></li>
	<li class="sub-tag__li"><a href ="https://hoshipaso.com/tag/python/">Python</a></li>
</ul>

https://<自分のドメイン>/tag/<タグのスラッグ>で設定可能。CSSのClassは適当。主要のタグ5～7個を厳選して置きました。設定が面倒ですが、そうコロコロ変わるものじゃないと思うので大丈夫でしょの精神でいます。

MOCページの作成

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こういうの。

投稿＞新規作成でMOCページを作成します。この時、右側のメニューに「先頭固定表示」のトグルがあるのでONにします。必要に応じて階層を深くしたり、H3以下の見出しを使って特定タグ一覧やMOCページを整理していきます。

カテゴリーの削除

投稿＞カテゴリーページにてカテゴリーを1つ残して消します。残ったカテゴリーは未分類なりInboxなり適当に名付けておけばOK。どうせ使いません。

ついでにウィジェットにカテゴリー一覧がある場合、それも消しておきます。

最後に

ということで、WordPressのデジタルガーデン化をやってみました。残る課題はDBの肥大化くらいですが、それは未来の私にお任せします。そのころにObsidian Publishが改良されてればそっちに行けばいい話ですしね。

参考リンク

• A Brief History & Ethos of the Digital Garden